LINA SCHEYNIUS INTERVIEW JAPANESE TRANSLATION

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Union Issue 07 “About Lina Scheynius”

 

Q1. 今回で寄稿して頂くのも二回目となりました。本当にありがとうございます。

まずは今回寄稿頂いた写真の事を教えて頂けますか?

A1. Unionでの仕事はいつも光栄に思っています。

これらの写真はすべて2014年の春と夏に撮影したもので、この年私は普段と違う方法で作品を作りました。この年から私はオファーを受けた仕事すべてを引き受けたりせず、自分が撮りたいと思うものだけを選び撮影しました。時間がある時に自分の事をしないときもある反面、自分の事だけをする時もあります。夏にインターネットを8週間完全に断ち、ボーイフレンドとカメラ、そして数人の友人とスウェーデンの森の中にある小屋で生活し、そこでこれらの沢山の写真を撮影しました。

 

Q2. 今回の表紙にはセルフポートレートで登場して頂きました。デジタルカメラで撮影して頂いた様ですが、これは珍しいことではありませんか?

A2. 普段は全然撮らないですね。とはいえインスタグラムは好きなので、投稿する写真のほとんどはiPhoneで撮影したものでそれに、ウェブカムで撮影するのもここ数年大好きです。当然、本物のデジカメで撮ることもあります。最近は友人にライトルーム(というソフトを使って)でどのようにフィルターを入れるかを教えてもらいフィルムカメラの様に仕上げることにも挑戦しました。

 

Q3. 今後も何かきっかけがあれば、デジタルで撮影されることもありそうですか?

A3. iPhoneで写真はずっと撮っていたいです。光が足りない時に撮ったザラザラした独特の仕上がりが大好きなので。

 

Q4. 作品に使用している35mmのフィルムは様々なタイプを使用されている様ですが、それぞれどういった際に使い分けているのでしょうか?また特にお気に入りのものはありますか?

A4. 数年フジフィルムのスペリアを使っていて、どのタイプを使うかは、その時どの様な光を使いたいかで決めています。あとは、中国で出会ったラッキーというフィルムがお気に入りなのですが、まだヨーロッパでは見つけられていないんです。

 

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Q5. 昨年の夏は、インターネットのない場所、スウェーデンの美しい自然に囲まれた場所で作品作りをされたようですね。様々な情報をダイエットすることにより、改めてご自身やご自分の作品を見つめ直すことができたのではないですか?インターネットを遮断することによって何か生まれた変化や発見などはありましたか?

A5. 新しい挑戦として、夏から写真にペインティングを始めました。それは私にとって、凄く新鮮な事で明確な将来のビジョンが見えました。写真のさらなる可能性を見る事ができたんです。もうひとつよかった事は、忘れかけていた夏の記憶を思い出すことが出来ました。インターネットの雑音による妨げが無かったことが、小さい頃の記憶を思い出させてくれました。

 

Q6. 新しい写真集07では、レイアウトの変化やこれまで無かった縦位置の写真も増えましたね?

A6. そうですね、何か新しいことに挑戦してみたかったのです。制作途中で不安になって、全て変更して、従来の方向でレイアウトし直したりしましたが、でも、最初の直感やリスクを冒すことが、私には必要だとボーイフレンドが確信させてくれたんです。自由に新しい事をテストしたり学んだりする際に、私は私の本をスケッチブックの様に眺めるんです。我慢しない事が大切だと思います。

 

Q7. 次の写真集08は今年発表される予定ですか?またアイディアなど溜まってきていますか?

A7. 2015年のどこかで出す予定ではありますが、まだいつ出すかは決めていませんし、どんな作品を入れるかも決めていません。

 

Q8. 今後もし、どこかの出版社からあなたの写真集を出したいというお話があればどうされますか?

A8. もちろんいつかは出版するでしょうね。誰か経験豊富な人と一緒にクオリティの高いものを幅広い場所へ届けたいと思っています。でも急いではいないです。

 

Q9. 日々の生活で何か大切にしている事、もしくは心がけていること等あれば教えてください。

A9. 2年前からエクササイズを始めて以来、私の生活には欠かせなくなりました。体を労ることは素晴らしい事だと思います。数日前にニューヨークに引っ越してきたのですが、まず始めにした事は近所で良いヨガスタジオを探すことでした。

 

Q10. あなたの作品の好きな部分は、とても繊細で儚く、セクシャルなのにとても上品で私的で感受性が高く、そして美しいナチュラルライト使い。誰にも真似できない強いオリジナリティーです。ご自身では自分の写真で好きな所はどういった所ですか?

A10. 仕事は私にとって友達の様なものなのです。写真は私にプロセスが必要な時や新しい事に挑戦する時、昔の時間を思い出す時に欠かす事ができないもの。そして私の一番好きな事を与えてくれるんです。

 

Q11. 最近何か写真以外で熱中している事や、興味のある事などありますか?

A11. 兄妹の子供たちと過ごす時間です。4歳の姪に恐竜アイランドの話を何度も聞かせてあげています。それとツァイトマガジンで、モデル時代の記事を書いています。この記事を書いてから沢山の反響を頂いているので、それを見るのがすごく嬉しいんです。

 

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Q12. 昨年からファッション誌や広告の仕事からは距離を置き、ご自身の作品に注力してこられています。これは大変素晴らしいことだと感じましたし、結果昨年の作品はとても素晴らしいものでした。

しかし、同時に迷いも大きかったのではないでしょうか?そして今後もあまりエディトリアルワークなどはやらず、自分の作品作りと向き合う方向性なのでしょうか?

A.12 これはとても難しい選択でした。でも自身のクリエイティヴの部分をより成長させることを続けたかったので決断できました。その時私は商業的な仕事に興味が無く、むしろ私を悩ませていたのです。私は若い女の子たちに彼女たちが必要としてない服を売りたくなかったし、これは私が写真を始めた理由ではないんです。経済的にはあまり良くない選択だったのかもしれませんが、私にとっては断然幸せな選択でした。私はこれ以上続けられないという状況になるまでは、こういうやり方でいきたいと思ってます。

 

Q13. これは少し勇気のいる選択ではありませんでしたか?なぜなら雑誌を含め多くの所から沢山の仕事のオファーがあるはずですから。

A.13. 周りの多くの人は私の選択は良くないと思っていて、例えばファッションのエディターたちは私の事なんて忘れてしまうんじゃないかって。だから、そう。これは勇気のいる選択だったと思います。

 

Q14. あなたの作品を見ていると、やはり写真は私的なほど面白く、そして写真であると感じます。

ご自身では、どのような写真を見たときに心を奪われることが多いでしょうか?

A14. 私は私的な物語を感じられるものに惹かれ、同時に秘密を共有している様な気分になれます。特に荒木経惟さんの”センチメンタルジャーニー”は私のお気に入りの写真集です。

 

Q15. あなたの作品はリアリズムと虚構の両方が同時に成立しているように見え、繊細だけれどとても強く印象に残ります。

ご自身ではリアリズムや虚構など写真を撮る際に意識していることはあるのでしょうか?

A15. 撮影をしている時は考えていません。撮影をしている時は、そんなに写真を分析したりしないですね。感じるがままに撮っています。でも、コンセプトは時々考えていたりします。

 

Q16. 昨年は東京でもエキシビションが行われました。私たちの周りでも大きな話題になりましたし、多くの人が訪れていました。東京でのエキシビションの感想を聞かせてください。

東京に来るのはとても大好きで、タカ・イシイ ギャラリーとさらにPOSTではサテライトエキシビジョンを開催しました。とても歓迎して頂きましたし、私は日本の写真をとても尊敬しています。素晴らしく美しい日本のフォトワールドを鑑賞させてもらい感謝しています。

 

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Q17. 今年撮りたいなと思っている作品はどういうものがありますか?

A17. 是非ひとつ、引き受けたい仕事があります。ピレリのカレンダーの仕事です。さらにもう一つ新しいプロジェクトを始める予定で、それは一日一本何かを撮影する事。時々私はカメラを持って出かけるのがとても面倒になったり、恥ずかしいなと思う時があるので、もっと計画をたてたり何か特別励みになる事が必要なのです。この計画がどのように進んで行くか見守っていきたいです。私がこの計画を続けられるかどうかが、今は楽しみにしている事です。

 

Q18. ロンドンをベースにされてから長いと思いますが、今後どこか他の場所にベースを移そうと考えた事はありますか?

また、そうでない場合はロンドンがあなたにとって最適なのはどういったところですか?

A18. 実は3ヶ月程前からニューヨークをベースにしているんです。私はボーイフレンドと過ごす為にここにいます。彼の仕事の為にニューヨークに来たので。ここに居るととてもワクワクします。でもロンドンはいつも私の大好きな街。ロンドンにいるといつも自由な気持ちでいられます。

 

Q19. 作品作りをすることに対して、以前に比べて変化した考え方や見方などご自信で感じている部分などあれば教えて下さい。

A19. 私の母はいつも、人生は良くなるのみと言っていて私もそうだと思います。私がもっと若い頃、私はくだらない理由で自分自信のことが嫌いでした。でも今は自分らしくいることが好きです。そして私はこの世界にいる事をとても幸福に思うし、やりたいと思う全てのことを実現することが出来るのですから。

 

Q20. あなたに憧れてこれから写真を始める若い人たちも多く出てくるかと思います。

そんな彼らに何かアドバイスを頂けますか?

A20. 誰かと比較するのではなく自分を大切にすること。自分の仕事と心の声に集中すること。そして、良くない作品を撮ることを恐れないでいてほしいのです。もし、いつも良い作品が作れるのなら最高ですが。素晴らしい作品を作るためにはリスクを伴うことが大切で、リスクを背負って失敗することも時には必要なのですからね。

 

Q21. 何か今後のプランや願望などあれば聞かせて下さい。

A21. パーソナルワークを続けていけて、そしていつか家族を持ちたいです。

 

INTERVIEW by HIROYUKI KUBO

 

CONTENTS

 

PHOTOGRAPHY by MARK STEINMETZ
1

 

PHOTOGRAPHY by TERRI WEIFENBACH

2

 

PHOTOGRAPHY by SEISHI SHIRAKAWA

3

 

PHOTOGRAPHY by MARK BORTHWICK

4

 

PHOTOGRAPHY by JULIEN OPPENHEIM

5

 

PHOTOGRAPHY by LINA SCHEYNIUS

6

 

PHOTOGRAPHY by LINA SCHEYNIUS

7

 

PHOTOGRAPHY by OLA RINDAL

8

 

PHOTOGRAPHY by BIBI CORNEJO BORTHWICK

9

 

PHOTOGRAPHY by OLA RINDAL

10

 

and More…

 

In the Dark
Photography by Jenny Källman

Swedish photographer Jenny Källman’s new work.

 

Square
Photography by Go Itami

As soon as you hold this square bag its metropolitan feel becomes apparent. Whilst there are some universal elements to this bag, the size, colour and material lend this bag it’s individuality. It has an authenticity and is something you will want to use forever. Bags like these are our must-have items.

 

Kicks to Keep It Us

Photography by Seishi Shirakwa

Recent years trainers have been the item you cannot do without. Casual and simple, for us a standard sneaker should incorporate quality and a mannish style. Where once it was taboo to wear sneakers in formal situations, now a high-quality pair make it a chic look – a new formula.

 

Light from Amsterdam

Photography by Yuji Hamada

On the banks of Amsterdam canals. His subject, the magic of the play of the light. The digital camera allows vast numbers of shots to be taken, as well as deletion and processing options. Conversely, a roll of film is limited to 36 frames. This new work was born of this premise – to achieve the results within the confines of one roll.

 

In White Shirts
Photography by Taro Mizutani

We all have a standard white shirt in our wardrobe. They create a clean and refined look. It’s outside of trends, with beautiful silhouettes and materials and fine detailing. Every fashion house has a high quality white shirt, whose timeless style is to be savoured.

 

Under Water
Photography by Margaret Durow

From ‘Lake Mills’ in the northernmost state of Wisconsin, in the American Mid-West. Her work is the product of where she was born and raised. There is a beauty in both the magic and the darkness of her work. The beauty of the Wisconsin scenery is expressed through her own experiences. Through her lens we can feel the pain and love in her work.

 

204 pages, Hard Cover, Cloth Binding. Out on 23 March 2015.